経年変化の色ダイアルと言えば、ブラウンやアイボリーですが、今回「909の日」で出会った青サブは、バイオレットからパープル、そしてボルドーに近い色合いまで、光の角度と加減で様々な表情を見せてくれます。これまた経年変化による斑点さえも、深いバイオレット色を背景に大宇宙に散りばめられた星屑さながらの一大パノラマを演出します。(私にとっては)「紫」なんて、もし既製ダイアルとしてリストにあってもあえて買い求める色ではありません。偶然の産物だからこそ、はっと息を飲むような思いがけない美や魅力を見出すのも事実。 この時計との邂逅は、そんなロレックスの新たな魅力をまた発見させてくれました。いつもながらさり気無く、このダイアルの持つ奥行きを教えてくださった佐藤さんに感謝‥‥であります。